介護タクシーグループ【ときスマイル】
TOKIMEKIについて


〜はじめに〜

 福祉・介護移送とは、家族などによる移送が難しい高齢者および身体に障害のある方に対して、移送のお手伝いをさせていただく事業です。移送ではベッドから車いす、ストレッチャーまでの介助も行い、医療機関だけではなく買い物や観光、冠婚葬祭など介護保険適用外の移送も可能です。

 近年、超高齢化社会を迎える中で需要が急増していることから許認可制度の規制緩和が進められ、介護タクシーを定年後や転職等で開業される個人事業者の皆さんが増えてきました。そのため一部地域では業者間による過当競争が要因となり、ダンピングなどによる利用サービスの低下を懸念する声が高まっています。また、一般乗用旅客自動車運送事業(福祉輸送事業限定)として許可する国土交通省と介護保険制度や障害者福祉を所管する厚生労働省との「縦割りの弊害」もあり、利用者にとって分かりづらい料金制度となっています。

 一方、平成22年6月、国は交通基本法の制定に向けた議論を始めました。すべての国民に「移動権」を保障することがこの法律の主旨です。このように、人の移動は生活の基本でありその手法は地域のまちづくりに欠くことのできない「必須アイテム」です。とりわけ高齢者や障がい者の皆さんにとっての移送確保は、引きこもりによる心身疾病などの改善にもつながることから「介護予防」としても注目されています。

「福祉・介護移送ネットワークときスマイル」は、一般社団法人として個人事業者の皆さんの登録を受け、情報を共有化するなど個々が連携することにより移送サービスの向上をめざすものです。これまで受注しきれなかった顧客や新規顧客の確保など、また利用者の皆様に分かりやすい料金の設定により、福祉・介護タクシーの利用促進を図ることを目的としています。


〜事業コンセプト〜

●青空のもとへ出かけよう!
 外出することで、心に太陽や季節を感じることができます。時にはおしゃれをして、身も心も健康になることができる外出へのサポートが私たちの仕事です。ショッピングや映画鑑賞、日帰り温泉やプチ旅行など、医療機関以外の外出もおまかせください。

●「気兼ね」のバリアを取り除く
 家族の介助は温かいもの。でも、お互いの都合で頼みにくい時もあります。そんな「気兼ね」を取り除くのが介護・福祉タクシーです。電話一本で自分の時間を創り出すことができます。

●意想(いそう)に心をこめて
 私たちは人の「いそう」に心をこめます。送り届けるのは「モノ」ではなく、人の「意思」と「想い」です。大切な家族と同様、心をこめた「意想」で、支え合う心、人と人との出会いを大切にする福祉社会をめざします。